【記事】第23回 店舗の立地戦略【分野:宅配・仕出し・ケータリング】

外出自粛に伴い、宅配、仕出し、ケータリング分野の需要が伸びています。とある宅配ビジネスを手掛けている企業も事業拡大のために資本増強をしたり、必要な人材確保に動いています。そこで今回は宅配ビジネスに視点を向けてみたいと思います。

 

 

□宅配関連のビジネスに必要な経費は何がありますでしょうか?

・販管費(チラシ、Web広告など)
・人件費
・物流関連(立地や到達圏含めて)
・食材
・その他経費(システム、管理費など)

店舗のチェーン展開を目論む場合ですがこの物流関連の中で立地戦略が非常に重要になってくることでしょう。自社の拠点の隣に不動産経費が安いからともう1拠点展開しても意味はありません。自社チェーン店通しの商圏がかぶらない程度に上手に展開する必要があります。(関連記事:ドミナント戦略とは?

その際に必要となる分析ですが、ある拠点から道路をたどって30分以内にいける到達圏の範囲はどれくらいになるか、というネットワーク解析の技術です。(関連記事:商圏の決め方

普通に1拠点から半径〇km圏という決め方もできますが、実際の道路に沿ってどれくらいの範囲を電動バイクなどで到達できるかという視点で分析した方がより実際の商圏範囲に近づきます。

 

 

□複数拠点から車で20分移動した際の到達圏は?

 

とある宅配ビジネスを手掛ける企業をモデルに推定の拠点をプロットして、複数の拠点から車で20分移動した際に到達できる範囲を分析してみます。拠点はあくまで推定なので実際のものとは異なるものです。

 

複数商圏設定

 

 

これを見る限り首都圏で電動バイクを利用した20分の到達圏で、ほぼカバーできていることが分かります。(到達圏15分でも十分カバーできそうです。)逆に首都圏を離れた郊外のベットタウンでは30分ほどはみないとまんべんなく宅配のエリアをカバーするのは現段階の出店計画では難しいと言えます。また、首都圏と郊外の間の中間エリアへの出店も需要が見込めるのであれば計画にいれておくのが無難といえましょう。(※この話はあくまでフィクションです。

 

■出店計画の改善策―郊外の出店強化。首都圏と郊外の中間エリアの出店強化を行う。

 

 

 

 

□ファミリー層の多い商圏は?

 

なんとなく都心を離れた郊外のエリアの方が多いのではないか、といった直感が働きますが統計データを用いて客観的に把握しましょう。

 

郊外のファミリー層

 

 

分析対象の商圏の中で一番4人家族の世帯数の多いエリアは溝の口でした。つづいて、錦糸町、三軒茶屋と続きます。

 

 

□単身者の多い商圏は?

 

単身者の多いエリアは、1番目が高円寺、2番目が白山、3番目が飯田橋でした。単身者はやはり都心に近いエリアが多いようです。

 

都心の単身者

 

 

□年間需要からおおよその売上シミュレーションを行う。

 

これから展開する分野の商品の年間需要額を設定すればおおよその商圏での売上予測を行うこともできます。

「ある商品の年間需要額」×「商圏内人口」×「ある商品の自社シェア」≒売上金額

実際に予測式と一致することは望めませんがある程度の見込みを行う意味でも計算を試行してみるのもよいのではないでしょうか。

 

□商品の生産能力

 

ケータリングなどのサービスにおいて商品の生産能力は厨房の面積に相関して比例しています。厨房の面積と商品Xの生産能力の相関から1時間あたりにどれくらいの商品を生産して配達できるかがはじけます。

「厨房の面積」×「商品Xの生産能力」≒最大売上金額

実際には季節や時間帯によっても商品のニーズは変化しますので、常にMAXで生産しているわけではありませんが、厨房の最大のキャパシティを抑えて1時間あたりの注文の上限数は設定しておくべきではないでしょうか。

料理を作って運ぶといってもこの1連の工程をサービスの一環と仮定すると、どの工程も洗練させてお客さんを満足させられるシナリオを検討していく必要がありそうです。もちろんそこには宅配の物流部分の従業員の無理のない配達なども含まれます。

 

最後まで目を通していただきましてありがとうございました。また、宅配などをテーマにどこかで顧客分析やID-POSなどに焦点を絞って説明の機会を設けたいと思います。

 

 

 

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