【コラム】第14回 消費動向の変化その4 ~夏需要・通勤形態の変化~

首都圏や関西、北海道など一部の地域で引き続き緊急事態宣言が継続中です。6月から徐々に社会活動が開始されることを期待しつつ、すぐには今年の初めのような通常生活に戻るものでもなく、徐々に段階的に回復していく、といった予想があります。ここで在宅勤務が毎日といわず週に数回とオフピーク通勤の併用といった際にニーズのありそうな需要に関して考察してみたいと思います。

 

 

□オフピーク通勤×在宅週に数回の生活パターンでの新規ニーズは?

 

・本格的な夏到来時に在宅勤務の仕事部屋でクーラーを完備したい家庭向けの冷房機
・自転車通勤の推奨に伴うシェアサイクルの需要増加
・都心と住宅地の間の通勤ハブエリアでのレンタルオフィスなどのニーズの顕在
・都心の駐車場の平日利用者の増加
・公共交通の利用者は引き続き需要が低下した状態

 

日本の夏は湿気も重なって熱帯に近いような暑さとなり、夏の暑さにクーラーは必需品です。気温が35度を超えてくると室内にいても命にかかわるような暑さになります。

 

クーラー

 

 

□3密を防ぐ働き方

 

本サービスを超えるような要件ですが、場所に関する情報さえあれば一般の地図分析ソフトなどでオフィス拠点と自宅の場所をプロットすることができます。
都心に拠点があったとしまして首都圏の従業員が1つの拠点に集中して勤務することを防ぐために3つのグループにエリアごとにまんべんなく振り分けて出勤させ、都心勤務地の人の密接を防ぐのも1つの手です。図に示した従業員と拠点はすべてダミーですが、今までコミュニケーションをとるという意味でも拠点を集中して、フロアもなるべく別れないようにとしていた企業の施策も今回の新型コロナウィルス感染症の対策では今までとは全く逆の発想転換をしなければなりません。

従業員グループ分け

 

 

 

□都心とは別にハブ拠点を設けて通勤による移動時間を削減する

 

時間帯で従業員の集まる機会をなくすのとは別に通勤経路のハブ拠点みたいなオフィスを新たに設けて移動時間をなるべく少なくする例です。図は都心とは別に例えば立川、大宮、新松戸あたりにオフィスのハブ拠点を設けて、従業員の移動時間を減らす取り組み例です。従業員の自宅と複数オフィス拠点をプロットして最寄り施設の検索分析より最も近い拠点を抽出していきます。

 

最寄り施設検索

 

 

今まで安泰と考えられていた大手の鉄道会社も4月以降の通勤通学客の激減に直面しています。テレワークなどの新しい働き方は以前より考え方としてはあったかもしれませんが、働く文化としては今まで定着していなかったのが実態でしょう。しかしながら、今回の新型コロナウィルス感染症の社会的な影響より今後は働き方を含めて企業も人も改革していけるところは改革してく必要が生じています。

 

ひょっとしたら10年後は自転車通勤が主流となって日本人の健康状況が改善していたりするかもしれません。(とあるセミナーからの情報ですが、すでにデンマークの首都コペンハーゲンでは国の政策として自転車通勤を推奨するため、自転車専用レーンや自転車専用の高速道路なども整備していっているそうです。)

 

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