【コラム】第27回 消費動向の変化その5~エンターテインメントのオンライン化~

エンターテインメント業界のビジネスが大きく変わってきています。今までリアルの世界でイベントなどを開催して、1人に対して1チケットを販売するライブなどが、今年は新型コロナウィルスの影響で、オンラインでの開催に切り替わってきている場合が多いようです。(もちろん3密を避ける形で人数制限した状態でのコンサート開催事例もあります。)

 

ライブでの開催の場合に観客がとる消費行動として、以下が挙げられると思います。

・住まいより遠隔地の場合は交通チケットの予約
・宿泊場所の確保
・現地に行った際の食事
・現地ならではのお土産
・ライブ会場でのグッズ購入

 

これがオンラインでのライブ開催に切り替わった場合に上記の消費行動がすべてなくなり、エンターテインメント業界のみならず、関連する業界もちょっと痛手となります。代わりに考えられる消費行動を列挙します。

・オンラインライブ当日の家での食料の調達
・ライブ開始1時間前ぐらいに到着する予定の出前の申込


オンラインの場合は基本的に家で観る方が多く1人であろうが複数人であろうが1チケットに対して1世帯という販売単位に代わるため、こちらもエンタメ業界の収入としては痛手です。ただし、オンラインでのライブ開催の大きなメリットがあり、場所や移動などを気にせず参加できることです。開催者側も、開催場所の空間規模や参加人数なども気にする必要はありません。(空間的に参加人数を気にする必要はありませんが、オンラインでは参加人数に応じたサーバー台数など別に考慮すべきことはあります。)

特に子供のいる世帯ですと子供を預けてまでライブに行くことのなかった世帯が気軽にオンラインでライブに参加できることは1つ大きな魅力です。今までリアルの世界での対面のライブ開催に対する消費者やターゲット、売り方とはまた違う消費者を捕まえるチャンスでもあります。

 

 

□従来のターゲット
・単身や比較的若い世代で土日でも遠出しやすい人

□今後の新たに取り込んでいくべきターゲット
・土日には遠出してまでライブに参加できなかった世帯など

 

ただし、いきなりターゲットを変えていくのもリスクがありますので、従来のターゲット層も満足できる仕掛けも必要です。(とある事務所ではオンラインでも一体感を出そうと3密を避ける形でカラオケボックスと提携してオンラインライブを楽しむ形態を企画しておりました。)

 

 

□オンラインで客単価を上げるには?

オンラインチケットと関連するアーティストのグッズ販売などをやっているところが多いようです。好きなアーティストや熱心なファンはそれもよいかと思います。ただ、気軽に楽しみたい層であれば、出前やデリバリーの飲食と提携してみても面白いかと思います。〇〇のオンラインライブ×〇〇デリバリーサービスとセットで値付けしてもらうとか、ポイント還元キャンペーンなどは特にファミリー世帯は受け入れやすいです。

 

ピザ    ×  ライブ風景

 

 

このような企画を実現するためにもターゲットとなる層のエリア特性をきちんと把握していくことも忘れずに行っていきましょう。関連する記事としまして、推計年収別世帯数データチェーン店ごとの立地特性、なども参考にしてみてください。

 

 

関連記事:消費動向の変化と食品ロス対策
     消費動向の変化その2~Stay Home週間~
     消費動向の変化その3~高級食材~
     消費動向の変化その4~夏需要・通勤形態の変化~


 

関連リンク

 

 

利用シーンサイト: 商圏分析や地域特性を把握したいビジネスマンのための優しく詳しいエリアマーケティング術

 

企業様向けGISソリューション サイト: 商圏分析、エリアマーケティング、SCM、IoT等の地図活用法をご紹介

 

mapDISCOVERY トップ: mapDISCOVERY トップページ

 

mapDISCOVERY 無料トライアル: mapDISCOVERY 無料トライアル申し込み

 

mapDISCOVERY お問合せ・お見積り: mapDISCOVERY お問合せ・お見積り

 

 

 eBookダウンロード