【コラム】第36回 市場規模と企業POSデータ、N1分析など

市場規模と小売業などにおけるPOSデータを比較することで、特定の商品やブランドの市場の売上動向と比較した実績(POS)のギャップが発生していることを把握できます。ギャップのある店舗と商品ブランドを発見することで、店舗や商品ブランドのてこ入れや棚割り提案の内容に盛り込むことができます。

 

 

□市場規模と企業POSのギャップ表イメージ

 

企業POSギャップ表

 

 

市場規模に比べ、任意のブランドの売上の高い店舗の商圏特徴を把握したり、逆に売上の低い店舗の商圏特徴を抑えることで、商品の販売方法、棚割り施策、商品のターゲット層の把握などにつなげていきます。

例えば、ブランド1の市場の構成比は60%ですがスーパー毛呂山店では85%と他店舗より高い値を示しています。ブランド4の平均の市場構成比は10%ですが、スーパー佐倉店では3%と低い値を示しています。それぞれのブランドのターゲットと実際の店舗の地域特性を比較していくことで、商品ブランドの販促施策を検討していきます。

 

 

 

□市場規模と企業POSのギャップを地図上で可視化

 

ギャップを地図で可視化

 

地図上に可視化することにより、ブランドごとに市場構成比と比較して高い店舗、低い店舗の把握が視覚的に可能となります。

この他には、実際の店舗の地域特性、商圏の特徴などを国勢調査などの基礎統計データと比べて把握することなども可能です。そこから似たような商圏(類似商圏)を特定し、売上や市場POSの構成比が高く比較的施策のうまくいっている店舗などのノウハウを他の店舗に横展開していく、などといった戦略をとることもできます。

 

 

 

□市場規模の把握方法

 

特定分野における市場全体のボリュームを把握する目的として無料で手に入る情報としましては、財務省の法人企業統計調査や経済産業省の工業統計調査などが存在します。市場がニッチな場合は、各業界団体のHPや、有償ですが民間の経済調査会社のレポートでより細かい粒度の市場ボリュームの情報を取得することができます。

また、小売業のPOSデータを分析している民間の調査会社も似たような情報を保持しています。官公庁や業界団体の全国か都道府県レベルのサマリデータにくらべて、より深い分析や洞察が可能ですが、民間の調査会社の場合は有償がほとんどです。

 

 

 

□少人数の顧客からアイデアを得る分析(N1分析など)


少人数の顧客を分析したい場合などは、特定のペルソナを設定してインタビュー形式で調査をする手法も存在します。(N1分析)
また顧客切口でより深く分析したい場合は、家計簿アプリなどのレシートサービスを展開されている事業社が分析データを提供している場合がありますので、そのようなデータを利用するのがよいでしょう。あるいは、インタビューより若干データボリュームは増えますがアンケートを主とした調査会社を経由したモニタリング調査なども活用できます。

 

POSデータでは、特定の業態(スーパーなど)にデータが依っている場合もありますが、ボリュームという観点では申し分ないデータ量が集められます。また、データ量は求められませんが、特定の小売りの業態に依存しないレシートデータやアンケート調査などのデータであれば、業態に対する偏りは薄らいでいきます。(ただし、モニターの抽出方法やレシートアプリを活用する人物の別の偏りはどうしても出てきます。)

 

 

 

□まとめ

 

・市場規模に応じた商品ブランド売上構成などのマスデータとして分析把握したい
 →企業POSデータなどを活用
・小人数の顧客の動向を潜在的な意識調査などで把握したい
 →アンケートなどを主としたモニタリング調査データなどを活用
・小人数の顧客の動向を、業態を横断してモニター以外で把握したい
 →家計簿アプリなどを展開するサービスなどのレシートデータなどを活用

 

 

 

関連リンク

 

 

利用シーンサイト: 商圏分析や地域特性を把握したいビジネスマンのための優しく詳しいエリアマーケティング術

 

企業様向けGISソリューション サイト: 商圏分析、エリアマーケティング、SCM、IoT等の地図活用法をご紹介

 

mapDISCOVERY トップ: mapDISCOVERY トップページ

 

mapDISCOVERY 無料トライアル: mapDISCOVERY 無料トライアル申し込み

 

mapDISCOVERY お問合せ・お見積り: mapDISCOVERY お問合せ・お見積り

 

 

 

 eBookダウンロード