【コラム】第42回 人流データの属性

携帯電話の位置情報などをもとに作成したリアルな人口分布データである「人流データ」に属性情報がある場合、その根拠はどうなっているでしょうか?
データソースによって異なってきますが、契約者情報による場合、データと訪問場所の突合せによる推計、位置情報以外の画像などデータによる推計などが考えられます。

最初にこの記事で上げている語句を定義しておきます。
・流動人口データ ・・・ 人の移動を加味した任意のエリアにおける一時的な滞在人口データ
・人流データ ・・・ 任意のエリア内のおおまかな人の流れのデータ
広義には「人流データ」、拡大推計を含む場合は「流動人口データ」と呼ぶことにします。

 

 

□通信事業社の場合は契約者情報からの集計

 

通信事業社の提供する人流データは、主に通信デバイスの契約者情報を元に性別・年代別に標準地域メッシュなどに集計して提供しています。また、通信事業社の多くは、自身のマーケットのシェアと住民基本台帳などの性別・年代別人口より拡大推計した値を算出しています。(流動人口データ)

 

基地局  スマートフォンと人

 

また、個人情報などに関する意識も各社高く、個人の特定される形でのデータの見せ方などの制限などにも注意を払っています。

 

 

 

□スマートフォンアプリと連携した位置情報プラットフォーム事業社

 

位置情報プラットフォーム事業社の多くは、スマートフォンアプリの開発キットなどを提供するサービスを行っています。各利用法人は自社サービスの位置情報に関係する部分を位置情報プラットフォーム上で運営しています。位置情報プラットフォーム事業社は、位置情報データを一元的に管理し、各利用法人にも位置情報データの分析レポートやサービスなどを提供している場合もあります。
この形態では、実際にB2Cなどのシーンでサービスを展開しているのは各利用法人になりますので、ユーザーの属性を保持しているのは利用法人となり、位置情報プラットフォーム事業社がユーザー属性を保持していないことの方が多いかと思います。

スマートフォン

 

その代わりに位置情報プラットフォーム事業社は、膨大な量の位置情報データを活用して、小売り店舗、ショッピングモール、レジャー施設などの任意のスポット情報と、彼ら自身の推計したユーザーの居住エリア、勤務エリアなどを使って、ユーザーの分類(セグメンテーション)などを実施しています。

通信事業社と同様に個人情報などに関する意識も各社高く、個人の特定される形でのデータの見せ方などの制限などにも注意を払っています。

 

 

□セグメンテーション例(ゴルフをする人)

 

ゴルフをする人の中でも、週末にゴルフの練習場に訪れる人、平日にゴルフ練習場に訪れる人、週末はもっぱらゴルフコースに行く人など様々です。

 

ゴルフをする人

 

 

 

□カメラによる属性把握

 

最近のカメラでは、AIなどのテクノロジーの進化により人の属性をある程度読み取れるものまで登場しています。特定スポットの人の人数を計算する類のものもあります。カメラを使えば、契約者情報やサービスの登録情報、推計処理などを利用せずとも人の属性情報を把握できることが可能といえるでしょう。

 

AIカメラ

 

 

ただし、カメラをクラウドサービスとして提供している事業社は存在しますが、多くはスポットの店内や特定の場所でのモニタリングがメインで、日本全国津々浦々でプラットフォームとしてカメラの情報を保持しているところは著者の知る限りで存在しないです。

カメラによるモニタリングの障壁が、「監視」という側面が指摘された場合に人の心理として導入への抵抗ができる、などが挙げられます。
今後の展開は読めませんが、事業展開の困難を乗り越え、カメラによるデータの取得をプラットフォームとして事業展開してくる企業が現れることもあるかもしれません。

 

関連記事:動態データの特徴~種類・それぞれの特徴など
     ロードサイド店舗におけるプローブデータ活用の可能性

 

 

関連リンク

 

 

利用シーンサイト: 商圏分析や地域特性を把握したいビジネスマンのための優しく詳しいエリアマーケティング術

 

企業様向けGISソリューション サイト: 商圏分析、エリアマーケティング、SCM、IoT等の地図活用法をご紹介

 

mapDISCOVERY トップ: mapDISCOVERY トップページ

 

mapDISCOVERY 無料トライアル: mapDISCOVERY 無料トライアル申し込み

 

mapDISCOVERY お問合せ・お見積り: mapDISCOVERY お問合せ・お見積り

 

 

 

 eBookダウンロード